qoofoo オーガニック素材の輸入ベビー・子供服の店 クーフー
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スイスSelana訪問記-----------------------------------innatex
クーフーでおなじみのSelanaはスイスのWidnauに1973年創立された天然素材を使ったニット生地のベビー・子供服メーカーです。
その商品はイギリスのHarrodsなどヨーロッパを中心に販売され様々な雑誌に掲載されるなど高い評価を得ているほどです。
その品質のひみつを探るべく(?)2004年1月下旬、スイスWidnauにあるSelana本社を訪問しました。

どっぷりと日が暮れて雨が雪に変わるころSelana社に到着しました。暗くて全景が写せませんでした。そばには小川も流れているいいところなんですが。
2004年1月某日スイス北東部にあるWidnauという町にSelana社を訪問すべくやってきました。
Selanaといえばクーフーが自信を持ってご紹介していますスイスのメーカー。とても高品質で上品なデザインはどなたにも好まれ、実店舗ではお母様方が「これ、誰かくれないかな・・・」とつため息をつかれたり、後日スポンサー(祖父母)を連れてこられて購入されるのが最も多いブランドです。
デザインの種類はとても豊富だし、縫製・仕上げはとてもきれいだし、事務的なミスも非常に少ないので、どういうふうに仕事が行われているのか非常に気になる会社でしたので一度直接訪問したくて、今回ドイツの展示会のあとに立ち寄らせていただくことになりました。

Winauはチューリッヒから東に100km強、鉄道で約2時間、車だと1時間ほどの位置にある小さな町で、オーストリア、リヒテンシュタイン、ドイツの3国からほど近い国境の町です。繊維や手工芸が盛んな地域でもあります。
電車だと世界遺産で有名なザンクトガレンで乗り換えなので途中下車して・・・・と思ってたところなんとご親切に社長のお父さんFranzさんがチューリッヒまでわざわざ車でお出迎えしてくれることに。
ただ、道路工事による渋滞に巻き込まれチューリッヒに着くのが遅れ、さらに今度は通勤ラッシュ時間になり、さらに雨に霧まで発生しWidnauに着いたのはどっぷり日が暮れてからでした。
途中風光明媚なザンクトガレンやボーデン湖畔近くを通り、Franzさんが教えてくれるのですが暗くぼやけた残像のようなものしか見えません。春夏ならさぞかしきれいな観光地なんでしょうけどね、しくしく。
Franzさんは音楽好きで地元の子供楽団の指揮者もされているとのこと!その晩はコンサートということで私をSelanaに連れてきてくれた後、すぐにリハーサルに向かいました。車の中で
「君は何か楽器がひけるかい」とFranzさん。
「昔にピアノを・・・」
「どのくらいやってたの?」
「・・・・・7年ぐらい・・・・」
「すごいじゃないか、かなり弾けるね!この間東京フィルがコンサートを見たけどとてもよかったよ!」
高度成長期の日本で単に流行の習い事として猫も杓子もピアノを習い、いやいや続けさせられていたのでちっともうまくならず今は全然弾けない、なんてことはクラシック音楽のさかんな地域で育ち、クラシック音楽をこよなく愛するFranzさんにはさすがに説明の仕様がありませんでした。

Selanaの社長さんLadnerさんファミリーです。
左が現社長のKurtさん、右のおふたりがKurtさんのご両親でSelanaを創立したFranz(右)さんとElfriede(中央)さん。
Elfriedeさんは今もSelanaのデザインの大半を手がけ、パターン・縫製など製作のほとんどに関わっています。
余談はさておき、そこで現社長のKurtさんとお母さんのElfriedeさんに対面。
展示会では何度も会ってますが、ここで会うのははじめてです。最近移転した本社社屋はこじんまりとしながらも天井が高く窓が大きいので倉庫スペースを中央に置き、窓辺にミシン類を配置した明るくて気持ちのいいスペースでした。ミシン類やテーブルもぐるりと使う順番に配置されていますのでとても機能的で使いやすいものでした。
予定より遅くなってしまったので従業員の方々はほとんど帰宅してしまいましたが、この道35年のお母さんと助手の方はまだ黙々と仕事されてました。
聞けば朝は8時過ぎから遅いときは夜10時ぐらいまで仕事しているとのこと。基本的にSelanaは土日休みですが、お母さんは土曜はもちろん、日曜もひとり仕事していることも多いそうです。それだけ仕事が大好きで生きがいを感じてられるんです。
社長のKurtさんは縫製こそやりませんが、テキスタイルのデザインやシーズンコレクションのコンセプトをまとめたり生産スケジュールをたてたりと大忙し。デザインの参考のや刺激を受けるために時々パリなどへリサーチに出かけますが、なんと日帰りです。ほんとに仕事熱心な親子ですね。
Selanaの製作過程は

(1) デザイン-ElfriedeさんとKurtさんを中心にほとんど社内で。もちろんパターンも。
(2) 生地のデザイン、購入-ほとんどの生地はオリジナルのデザインで社長Kurtさん自らデザインしているものも多い。一部のニットはは社内で生産、他はアッペンツェル市やドイツの業者に作ってもらいます。
(3) 出来上がった生地はすべて本社に集められ、Elfriedeさんを中心にすべて彼女の目の届く範囲で作られます。
(4) すべての工程が済み、タグ付けやパッキングもすべて本社内で。

この規模の会社で事務関係の事務所の一部と倉庫が別にあるぐらいで、ほとんどの作業がひとつの社屋の中で行われるという見事に徹底した自社製作は非常に少ないと思います。
しかもデザイン・ファブリックの種類は他に比べてとても多いですし、取引先は300以上ありますので決して作る量もそう少ないわけじゃないんですよ。
使ってる機械も決して最新式ではないものが多く、古いけどとてもいい機械を丁寧に修理しながら長く使っている姿はこれこそエコロジーと思いました。
まずとても仕事を愛している方々だからできるということ、それからメイド・イン・スイスへのこだわり。
スイスは人件費も物価がとても高い国です。そのかわり仕事は丁寧で見事です。
外国に出してしまえば安あがりですが、あくまでもメイド・イン・スイスのクウォリティーで作る、値段は高くなるけどそれだけのことはしている、という自信があります。だから「Selanaはいいけど安くはないなあ」といつも思うのですが、「それでも欲しいと思える製品だな」と思って取り扱ってます。実際ここの製品は見てるだけでうれしくなります。
サイズ展開も細かく6cm刻みです。その分当然ながら手間はかかるのですが、やはり小さなお子様のサイズは細いほうが無理なく合いますね。まだクーフーでは紹介してませんけど、低出生体重児用の商品もあります。近いうちにご紹介いしますね。


(1)ニット地の編み機や糸かせを作る機械です。なんとFranzおとうさんが扱いメンテナンスもしています。

(2)こちらもニット編み機、年季がはいってますね。

(3)生地のストックルームには様々な種類の生地がずらりとわかりやすく整理され並んでいます。
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(4)こちらも長年活躍しているマネキンさんたち。いい味だしてますよね。

(5)ものすごい数のパターンがとても使いやすく整頓されています。もうおわかりだろうと思いますが、Selanaはものすごく几帳面な会社です。
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Elfriedeさん自ら生地のカッティングです。「仕事が趣味」と言いきるだけあって毎日朝早くから夜遅くまでほとんど立ちっぱなしでお仕事です。ニット生地はバンドソーでカッティング、なるほど・・・。


生地・用途別のミシンはもちろん、糸巻き、ゴム通し、特殊糸用、紐作り、ボタン付けなどありとあらゆる機械が効率よく配置されています。もちろんもっといっぱいありますがきりがないので、画像ははそのごく一部です。


(6)丁寧な仕様・指示書によって間違いなく全工程を終えて完成です。

(7)スイスでも数台しかないという古いポンポン作り専用機。冬のSelanaのニットにはとてもきれいなポンポンがよく使われている理由がわかりました。大手のメーカーさんがポンポンだけ依頼してくることもあるそうです。

(8)出来上がった製品に縫いつけるネームタグです。素材や製品の大きさに応じてこんなにたくさんあるんですよ!
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Kurtさんに社内をひととおり案内していただいたところでElfriedeさんと3人で夕食をとることになりました。
「何を食べたい?オーストリアへ行こうか?」
はじめにも書きましたがここは国境の町、オーストリアまで車で5分、ドイツとリヒテンシュタインは15分ぐらい、という位置なのです。従業員の方々もドイツやオーストリアからも越境通勤していますし、検問も簡単なもので近所の人は顔パスです。もちろんパスポートは必ず所持しているそうですが。
ちなみにこの社長のKurtさん、なんとリヒテンシュタイン公国在住です。リヒテンシュタインの人口約32000人。生まれてはじめてリヒテンシュタインの住民に会いました。何ともインターナショナルな地域ですね。
とてもおいしいオーストリア料理を堪能しいろんな話に花が咲き、名残惜しかったですがお別れしました。
これからも私たちを感嘆させてくれる製品をご紹介していきますので楽しみにしていてくださいね。



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